砂糖って賞味期限がない!?理由は?永遠に腐らないってこと!?
砂糖の賞味期限について考えたことはありますか?
コーヒーや紅茶のお供や毎日のお料理で何気なく使う砂糖ですが、そう言えばいつ開封したものだったか、思い出せない位時間が経っていることがありますよね。
袋で買ってタッパー等入れ物に移して台所の棚にストックしておくものですから、いつの間にか奥の方へ押しやられて、気付かずに新しいものを買ってしまうこともあるでしょう。
買った砂糖がいつの物だったか、心配になった方も大丈夫です。
砂糖の賞味期限は意外と長く、うまく保存していれば、開封してから10年経っていても大丈夫なのです。
ではこれからその保存方法と気をつけるべき注意点をご紹介します。
砂糖には賞味期限が書いてない!どうして?理由を知りたい!
調味料を使う上で気になるのが賞味期限ですが、砂糖には賞味期限が書いてないことに気付いた方はいらっしゃいますか?
そもそも賞味期限とは、『開封せず正しく保存した場合に、味と品質が十分に保てる期間』をいいます。つまり賞味期限内であっても開封したり正しく保存でされていない場合は、品質が劣化することもありますし、逆に、賞味期限を過ぎたからと言って必ずしも食べられない訳ではありません。
日本ではその賞味期限を表示するように食品衛生法やJAS法で定められているのですが、その中でも砂糖は長い期間保存していても劣化しにくい食品なので省略してもよいとされています。正しく保存していれば、5年経っても10年経っても問題ないそうです。
うまく保存すれば半永久的!?砂糖の保存方法と注意点!
砂糖は正しく保存していれば賞味期限はないと言われていますが、ではどのように保存していればよいのでしょう?
基本的に砂糖は常温で保存できます。
未開封でしたら袋のままタッパーや缶に入れ、高温多湿なところは避け冷暗所で保存するようにしましょう。
直射日光は変色の心配もありますし、特に水分が多い黒砂糖は風味も飛びやすいので注意してください。
次に開封した場合はどうでしょうか?
砂糖は乾燥に弱く、乾燥すると固くなる性質があります。
開封後は密閉できる容器に入れて冷暗所に入れ保存しましょう。
密閉できる容器に入れておけば、虫がわくことも匂いの強い食品の移り香を気にする必要もありません。
保存場所はキッチンの棚など急な温度変化で砂糖が溶けたり湿気を吸って固まったりしないような場所がいいと思います。
冷蔵庫も冷暗所としてはいいかと思いますが、乾燥しやすい場所ですので密閉容器に入れてください。
また冷蔵庫から出した砂糖を常温でそのままにしておくと、容器内の結露の原因になります。この結露は砂糖の湿気や変色の原因になりますので注意してください。
保存をしていると、砂糖は容器の中で固まっていたりしますが、それは砂糖が乾燥してしまっているからなのです。
特に上白糖などのしっとりとした砂糖は、保存をしている間に水分が抜けて固まってしまうことがあります。
しかしこれは変質した訳ではなく、固くなった部分を砕いてほぐしてあげれば問題なく使うことができます。
霧吹きで軽く水分を与えたり、固まってしまった砂糖の容器の中に食パンを入れて数時間置いておくと、砂糖はサラサラになります。サラサラになった後は食パンはカビの原因になりますので取り出してくださいね。
また、長期保存していると白かった砂糖が黄色っぽく変色してしまうことがありますがこちらも問題ありません。
それは砂糖の中に含まれる糖と、砂糖の材料であるサトウキビ由来のごくわずかなアミノ酸が反応を起こして黄色っぽく変色するメイラード反応と呼ばれる自然反応によるものなので、品質も全く問題なく美味しく食べることができます。
ジャムや羊羹が長持ちするのは、砂糖の防腐効果によるもです。
砂糖を沢山使った食品は、カビや細菌などの微生物が水分を利用しにくくなるので、増殖が抑制されて食品の腐敗が防止できるのです。
まとめ
このように砂糖には賞味期限がなく、また砂糖自体に腐敗効果があることが分かりました。
物を大切にすることができますし節約にも繋がりますので、保存方法を気をつけ、砂糖を上手に使い長く活用していきたいですね。