生涯未婚率とは?生涯結婚しない人の事じゃない!?日本の未婚率問題
50歳の時点で結婚経験があるかどうかの指標のことです。
50歳で未婚の人は将来結婚する予定がないと考えられることができるので
生涯独身でいる人がどのくらいいるのかを示すための推移、統計指標となっています。
男子は50歳でも子供を授かる問題はさほど問題ではないですが・・・
女性は未婚率が高くなると人口問題にかなり影響します!
高齢出産が増えては着ていますが、やはり、女性は適齢期があるのでこの生涯未婚率は気になるところです。
生涯未婚率ってどういうものか知ってる?生涯結婚しない人の事じゃなかった!
生涯未婚率と言うと、イメージ的には一生結婚していない人のことだと
思ってしまいますが、実は50歳までに結婚経験があるかどうかの指標なのです。
45歳から49歳までの未婚率の平均の値から50歳時点での未婚率を計算した
もので、
一生結婚しなかった人の割合ではないのです。
50歳まで独身を通していると、将来的に結婚する予定がないと考えられる
ということで生涯独身でいる人がどのくらいいるのかを示す指標として使われています。
生涯未婚率は5年に1度の国税調査の時に集計されたものを元に計算されています。
計算方法は
(40歳から40歳までの未婚率+50歳から54歳までの未婚率)÷2
が生涯未婚率となります。
2015年度に行われた国税調査での結果を元にしたところ
男性では、23.37%
女性では14.06%
という数字が示されました。
男性では4人に1人が生涯結婚しないと思われています。
言われてみると、私の周りの50歳以上の男性で今まで一度も結婚して
いない人が、すぐに思い浮かぶだけでも3人はいます。
やはり、数字は嘘を言わないのだなと妙に感心してしまう結果でした。
年々上がる生涯未婚率!これからの日本はどうなる?少子化は避けられない!
1990年くらいから増えている生涯未婚率ですが、何故増加し続けているのか
このまま増加して行ってしまった場合の推移、未来はどうなってしまうのかを考えてみました。
1965年から1990年までの30年間の生涯未婚率については
男性は1.5%から5.57%という推移でした。
女性は、2.53%から4.33%
で女性の生涯未婚率の方が男性よりも若干多い傾向にありました。
ところが1995年には男性が
8.99%、女性5.10%
と女性の生涯未婚率が男性の生涯未婚率よりも少なくなり逆転しました。
それ以降は、数字が減ることなく増え続けて2015年には男性23.37%
女性14.06%という2010年に比べると男性では3.23%
女性は3.45%増加してしまっています。
1986年に施行された男女雇用均等法により、女性の社会進出が向上した
ことにより、生涯未婚率に変化があったと思われます。
また、バブルの崩壊も1980年代後半におこり雇用が不安定になって
しまったことが原因で家庭を持てないという状況が未婚率につながっているようです。
このまま生涯未婚率が推移した場合どうなるのかということを
厚生労働省が平成27年度版厚生労働白書に記載しています。
2020年には男性26.60%、女性17.80%となり
2025年は、男性27.40%、女性18.90%と男女ともに1%近くの上昇
2030年は、男性27.60%、女性18.80%となって
2035年、男性29.00%、女性19.20% と年を追うごとに増加していきます。
生涯未婚率が増えるということは少子化がますます進むということになります。
未婚で子どもを産むという人も、全くいないわけではないのですが
大体は、結婚して子どもを産み育てるということになっているので
未婚率が増加=少子化という図式があてはめられています。
人口が減ってしまうということは、社会保険の維持が困難になってしまったり
労働人口が減少するということは生産性低下するということにつながります。
生産性が低下してしまうと経済の規模が縮小されてしまい
政府としては2060年の人口を1億人に維持するという方針を
2014年6月に発表しています。
人口減少を食い止める方法として、当面は出生率を高くすることで
カバーしていくという方針です。
日本では未婚で子どもを産んでいる割合は2.1%で諸外国では50%を
超えている国もあります。
生涯未婚率や少子化問題を考える上では、
未婚(シングルマザー)で子どもを産んで育てる
ということについても、考え直す時期に来ているのかもしれません。
まとめ
生涯未婚率とは一人の人間が一生結婚しないという意味ではなく
国税調査で調べた45歳から49歳までの未婚率の平均値から
50歳時点での未婚率を計算したもの。
生涯未婚率は、今後も増加をしていくと思われているが政府としては
2060年の人口を1億人で維持するために、出生率を上げるように
結婚して子どもを産んで育てる環境を作っていき歯止めをかけようとしている。
男女雇用機会均等法やバブルの崩壊などがあり、経済的な理由からなかなか結婚に
踏み切るのが難しい社会になってしまっているようです。
一人口では食えぬが二人口は食える、という言葉が示すように
一人で生活するよりも世帯を持った方が経済的にも楽になると考えて
結婚を考えてみるのも良いですよ・・・
逆に住みにくい日本になってきているのは否めません。
特に東京近郊は特にですね・・・