多汗症の原因って何だろう?気になる多汗症の症状を詳しく解説!
暑くもないのに物凄く汗をかいたり、手汗が酷かったり、足が蒸れたりと様々な症状を引き起こす多汗症ですが、これはただの汗かきと多汗症は異なるのでしょうか?
そして多汗症の原因は一体何でしょうか?
多汗症と汗かきの違いと原因、そして多汗症の対処法を解説しますので参考に・・・
もしかして多汗症?ただの汗かきと多汗症の違いとは!?
激しい運動をした訳でもないのに顔からダラダラと汗が流れたり、暑くないのに汗が止まらなかったりと「自分は多汗症?それとも汗っかき?」と判断が難しいですよね。
しかしこの多汗症は汗っかきと全く異なるもので、多汗症は汗をかく状況でなくても汗を大量にかくため日常生活に支障をきたす場合があります。
ではこれから汗っかきと多汗症の違いを解説しますので、チェックしてみてください。
暑くないのに汗をかく
汗をかくということは、人間にとって普通の症状です。
運動をした時、気温が高く暑い時など一般的に体温調節する為に汗をかきます。体温が上がりすぎると熱を下げる為に汗を出して調節する訳です。
もしこのような状況で、汗を大量にかくという場合は「多汗症」ではなく「汗っかき」と言えます。しかし「多汗症」の場合は、体温調節をしなくてもよい状況でも大量に汗をかくのが特徴です。「多汗症」は暑い時寒い時など関係なく汗をかきます。
手のひら、脇の下など局所に大量に汗をかく
一般的に汗をかく時、「汗っかき」の人は身体全体的に汗をかきます。
「多汗症」の人は手のひら、足の裏、脇の下、顔等、局所に大量に汗をかくと言われています。大抵の「多汗症」の人はこれに当てはまります。
手のひらや脇の下、足の裏は基本的にどんな人でも汗をかきやすい場所です。ただ「多汗症」の人は暑くもないのに水滴が滴る程に手汗をかくとか運動をした訳でもないのに脇汗で洋服が濡れるほどに汗をかいているとか、汗をかくタイミングでない時にも大量に局所に汗をかいていることが多いです。
「汗っかき」と「多汗症」の違いは大きいです。
「多汗症」は精神的なストレスから来ることも多いので、日中は症状が酷いのに夜の就寝中は全く汗をかかないという特徴もあります。
多汗症の原因は?よくある症状と対処法もしっかり解説!
多汗症の原因とは一体何からくるのでしょう?
多汗症には2種類あって、「全身性多汗症」「局所性多汗症」とあります。
この「全身性多汗症」は背中やお腹、足など全体的に汗をかくのですが、この原因は甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や更年期障害、急性リウマチ、結核、糖尿病など病気の可能性があります。多汗症以外にも、胸がドキドキと動悸がして苦しいとか咳が止まらないとか他の症状もある場合は早めに病院で受診することをおすすめします。
根本の病気を見つけ、治療することがこの「全身性多汗症」を治すことに繋がります。
もうひとつの「局所性多汗症」は多汗症の人の9割を占めます。大抵の多汗症の人はこちらの症状でしょう。
汗の出る汗腺には「アポクリン腺」と「エクリン腺」と2つあって、この多汗症の汗は「エクリン腺」から出る汗の症状のことをいいます。
原因はストレスや緊張からくる発汗やホルモンバランスの崩れということもありますし、食生活の乱れからの肥満やタバコやカフェインの摂取から来ることもあります。
この「局所性多汗症」は精神的なストレスや緊張から大量の汗をかく場合が多いです。
自律神経は自分ではどうにもすることができませんので、「汗をかきたくない」と汗を気にするあまりそれが緊張になって汗をかくという悪循環もあります。
「局所性多汗症」はストレスが一番よくないので、リラックスしたりスポーツ等をして気分転換をしたりすることも大切です。また、食生活に気をつけたり、睡眠時間を確保して交感神経を落ち着かせる方法を取るとよいでしょう。
しかし大量の汗はなかなか自分でコントロールできないので制汗剤を塗って汗を抑えたり古くから制汗剤として使われてきた「ミョウバン水」を患部に付けたりして、対処をすることもおすすめです。
日常生活に支障をきたす程の汗の場合は、皮膚科を受診し治療をすることも考えてみましょう。
【まとめ】
多汗症は病気以外の原因はまだあまりはっきりとしていません。しかし「手に汗握る」とも言うように緊張から汗をかくことが多くありますので、交感神経を落ち着かせることも対処として勧められるものでしょう。
多汗症は他人よりも自分でストレスを抱えることが多いです。悩んだりストレスを感じることで、更に症状が悪化する可能性もありますので、1人で思い悩まずに病院に相談することも解決方法のひとつかもしれませんね。